手塚治虫記念館で「鉄腕アトム」展

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「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「火の鳥」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」等多くの作品を残した手塚治虫さん。

日本におけるストーリーマンガの第一人者としてあまりにも有名ですね。

「鉄腕アトム」の連載が始まって今年で70年になったことを記念して、宝塚市立手塚治虫記念館で企画展が行われています。

「マンガ連載開始70周年 ぜ~んぶ 鉄腕アトム展」です。

鉄腕アトムが誕生するまでの手塚治虫さん

宝塚市には、市ゆかりの漫画家、手塚治虫さんの宝塚市立手塚治虫記念館があります。

1994年4月25日に開館しました。

Instagramより

手塚治虫さんは生まれは大阪府豊中市ですが、5歳から24歳まで多感な時期を宝塚で過ごしました。

幼い頃からマンガやアニメに親しみ又昆虫が大好きで、「オサムシ」という虫を知り、ペンネームにも「虫」の字を当てたという話は有名です。

7歳で大阪府池田師範附属小学校(現、大阪教育大学附属池田小学校)に入学。

9歳の時初めてマンガ「「ピンピン生チャン」を描きました。

11歳の時は昆虫採集を始め、「支那の夜」という長編マンガを描き、学校の先生にも評判となりました。

又医学の道に進み医学博士になりましたが、やはり一番愛したマンガやアニメの道を選びました。

医学の道も極めたのに漫画家になったって凄いですね。

22歳で「ジャングル大帝」を『漫画少年』に連載。

1952年に「鉄腕アトム」が月刊漫画雑誌「少年」で始まりました。

鉄腕アトム誕生

設定上ではアトムを造った人は天馬博士。
交通事故で亡くなった博士の息子に顔を似せて造られ、初めは「トビオ」と名付けられました。

「トビオ」は高い能力と人間に近い感情を持っていましたが、天馬博士はアトムが人間のように成長しないことに気がつき、サーカスに売ります。

そこでお茶ノ水博士が引き取り人間の学校に通います。

アトムは自分がロボットである故に悩み、お茶の水博士に人間と同じような感情をもてるように人造心臓を取り付けて貰いますが、今度は怖さが勝って戦えなくなったため人造心臓を壊されました。

アトムの誕生日は2003年4月7日人間で言うと19歳です。

アトム少年は心優しく心正しく10万馬力で、科学の子、七つの威力・・・

「鉄腕アトム」の主題歌の作詞はあの谷川俊太郎さんです。
手塚治虫さん自ら作詞をお願いされたそうです。

それもたったの50万円で。

「空を越えて ラララ 星のかなた
ゆくぞ アトム ジェットの限り
こころやさし ラララ 科学の子
十万馬力だ 鉄腕アトム

耳をすませ ラララ 目をみはれ
そうだ アトム 油断をするな
こころ正し ラララ 科学の子
七つの威力さ 鉄腕アトム

街角に ラララ 海の底に
きょうも アトム 人間守って
こころはずむ ラララ 科学の子
みんなの友達 鉄腕アトム」

私も今でも「鉄腕アトム」の歌を口ずさむことが出来ます。


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「マンガ連載開始70周年 ぜ~んぶ 鉄腕アトム展」内容は

現在ロボット技術は非常に発達してきていて、いろんな分野で身近に感じられるようになってきていますが、ロボット工学者たちは「鉄腕アトムの」影響を受けている人も多いんじゃないかなと思っています。

手塚治虫さんは現在のロボットの発展をどう思われるでしょうか。

「鉄腕アトム」18年に渡る連載で、アトムが少しずつ変化していたのに気づいていましたか?

手塚治虫さんのエッセーでは「子供がどんどん成長していく中でアトムの絵や内容をわざと変え、いつの時代にも受け入れて貰え、喜んで貰えるものを描き続けていた」と書かれています。

ですから18年に渡る連載の中で、少しずつ変化していたのです。

7つの威力も原作版から

1963年アニメ第1作(モノクロ版)

1980年アニメ第2作

2003年ASTROBOY版

2009年映画ATOM版と少しずつ変化しています。

そこで今回の企画展では連載18年間のアトムが年表風に並べられていてその違いを認識できます。

随分違っていると思われるかもしれませんが、それもこれも手塚治虫さんが描いたアトムです。

凄いですね。みんなの感覚を先取りしてちゃんと変化させ時代のニーズに合わせた鉄腕アトムを制作していたなんて。

だからこそ科学技術を象徴するキャラクターとしていつの時代にも親しまれて来て、そしてこれからも親しまれていくことと思います。

記念館では「人間とロボットの関係を考えるきっかけになれば」と話しています。

企画展では直筆原稿や掲載誌、雑誌の付録等280点を展示していてアトム誕生をイメージしたコーナーもあります。

又月替わりで手塚治虫記念館のオリジナルムービー3作品と、実験アニメーションを上映しています。
これも興味深いです。

オリジナルムービーは
・都会のブッチー
・オサムとムサシ
・手塚治虫伝
の3作品です。

4月の上映は都会のブッチー15分と実験アニメーション・プッシュ・村上・自画像15分計30分です。

オリジナルムービーは手塚治虫の「地球の新品はない」という絶望感や核の上で成り立っている平和に警鐘を鳴らしている作品となっています。

現在実際ロシアとウクライナで起こってる戦争を予言しているかのようにも思えます。

企画展は6月27日まで。
水曜は休館。但しゴールデンウイーク中の5月4日は開館しています。

開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
大人:700円
中高生:300円
問い合わせ:0797-81-2970

おわりに

「鉄腕アトム」今も色褪せないロボットキャラクター。

手塚治虫さんのマンガに対するエネルギーは凄いとしか言い様がありません。

医学博士にまでなりながらマンガの道を選んだのは、マンガが心から好きっだったからに他なりません。

そして自然の大切さや人間の生き方、科学の暴走への憂慮等、今でもいろんな問題を提示して見せてくれてるように思います。

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