「年を重ねるにつれ、聴力が落ちてきた…」と感じる方は少なくありません。
しかし、聴力が低下することが認知症のリスクにつながることはご存知でしょうか?
さらに、耳のマッサージが聴力の改善だけでなく、認知症予防にもつながるという話もあるようです。
今回は、認知症、難聴、耳のマッサージ、そして認知症予防について掘り下げていきたいと思います。
認知症って何が原因
40代を超えると、脳の新家細胞にとっては毒となるアミロイドβペプチドという異常なタンパク質が脳にたまり始めます。
これが認知症発病の原因と言われています。
「脳のゴミ」とも言われています。
脳は自ら浄化する作用を持っていて「脳のゴミ」であるアミロイドβペプチドを無毒化して取り除く出来ますが、40代を超えると細胞内のミトコンドリアの働きが悪くなり、自浄出来なくなり老廃物を処理できなくなり10年~20年かけて脳内に一杯たまり認知症の症状が現れてくるのです。
こうなってからでは遅いので、早めに予防が大切になってきます。
聴力と認知症の関係
認知症の原因となる「脳のゴミ」は、40代ごろから少しずつ頭の中に溜まり始めると言いましたが、この段階では、診察をしても認知症の診断はつきません。
いわば予備群の状態で、医学の世界では「プレクリニカル認知症」と呼んでいます。
聴力が低下すると、脳が情報を処理する能力も低下し、認知症のリスクが高まります。
実際、聴力が低下している人は、認知症になるリスクが高いという研究結果が出ています。
また、聴力が低下していると、社会的な孤立感やうつ病のリスクも高まるため、精神的な健康にも影響を与えます。
認知症と難聴の関係
認知症と難聴は、深い関係があります。
注目すべきことは、この段階で多くの人が軽度な難聴や軽い抑うつ気分を伴っているということです。
「人の話がよく聞こえない」
「話が通じなくて、独りぼっちになった気分……」
そんなコミュニケーションに不安を感じている状態を何年も続けるうちに、本物の認知症に近づく確率はどんどん上がってしまうのです。
この段階の間に「難聴ケア」をすることで、認知症リスクをぐっと下げることができるのです。
認知症の人は、聞き取りにくい状況での情報処理が困難になるため、難聴がある場合は更に認知症の症状が進行することが考えられます。
また、認知症の人は、自分が聞こえていると感じている音量が実際よりも大きい場合があるため、周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかなくなることもあります。
耳のマッサージと聴力改善
耳のマッサージには、聴力改善の効果があるとされています。耳の中には聴覚神経が通っており、マッサージによって血流が増え、聴覚神経が刺激されることで、聴力が改善するとされています。
スポンサーリンク
耳のマッサージには、血流を改善し脳にエネルギーを届けて活性化させるため聴力改善の効果があるとされています。
耳の中には聴覚神経が通っており、マッサージによって血流が増え、聴覚神経が刺激されることで、聴力が改善するとされています。
また、耳のマッサージにはストレス解消の効果もあるため、うつ病の予防にもつながると考えられています。
耳のマッサージと認知症予防
耳のマッサージが認知症予防につながるという研究結果が出ています。
耳のマッサージによって、血流が増え、脳に栄養が行き渡ることで、脳の機能が改善されると考えられています。
また、耳のマッサージはリラックス効果があるため、ストレスが軽減されることで認知症予防につながるとされています。
耳のマッサージの方法
耳のマッサージは簡単にできるため、自宅でも気軽に試すことができます。
耳のマッサージをすることで全身ポカポカするはずです。
以下に、基本的な耳のマッサージの方法を紹介します。
耳には200を超えるツボがあります。耳の後ろ側、内側、外側など耳全体を刺激することが大切です。
1.耳折り
・耳の後ろ側から抑えて前に折る(餃子の形のように)。次に耳の上から下に抑えて折る。 耳の下から上に折る。
クロワッサンより
2. 両手の親指と人差し指で耳をもむ。耳を細かく刺激するイメージ。
クロワッサンより
3. 耳の両側を外側に引っ張る。数秒間キープして勢いよくパッと離す。次に上部を上に引っ張り同様に数秒間キープし勢いよく離す。下側も同様にする。
クロワッサンより
4.耳まわし
親指と人差し指で耳を掴み、外側に引っ張る。数秒間キープ。上から下に向かって何度かぐるぐる回す。次に下から上に、逆方向に何度か回す。
クロワッサンより
まとめ
聴力が低下することが認知症のリスクにつながること、認知症と難聴の関係、そして耳のマッサージが聴力改善だけでなく、認知症予防にもつながることがわかりました。耳のマッサージは、簡単にできるため、積極的に取り入れていきたいものです。
また、耳のマッサージ以外にも、適度な運動やバランスの良い食事、ストレス解消なども、認知症予防につながることが知られています。年齢を重ねても健康であり続けるために、日々の生活に気を配りましょう。
コメント