宝塚山本地区は日本の3大植木生産地(他は福岡県久留米市・埼玉県川口市)の一つとして知られています。
約1000年の歴史を持ち、今なお全国花き植木産業界をリードし続けています。
最近ではガーデニングに関心を持つ人々が増え、その需要も昔とは異なる中でこれからの植木産業の振興や地域活性のために阪急山本にあいあいパークという発信基地を展開しています。
あいあいパークは何故作られた?
宝塚市の地場産業である花キ植木産業は、宝塚オープンガーデンフェスタで書かせていただいたように、豊臣秀吉の時代には接ぎ木の術を発明し、木接太夫の称号を贈られ、明治時代には洋種の導入を積極的に行い、その振興を図ってきました。
近年都市化が進み、植木産業も縮小傾向にあった中、山本地区は阪神淡路大震災で大きな被害を受けました。
それをきっかけに、園芸振興施設、コミュニティ施設に防災公園を含む建設を行ったのです。
あいあいパークの建物は
イギリス総領事のバックアップによって、設計から資材にいたるまで全てイギリスに依頼しました。
資材のオーク材も、イギリスから輸入し、ハーフティンバー工法による本格イギリス式建物が建設されたのです。
ハーフティンバー工法は、「ブラックアンドホワイト」とも呼ばれ、柱、梁、斜材(筋違)間柱、窓台等の軸組は隠されず装飾材としての役目をしていて、壁と木造の部分が半々で、割られた材木を外部に見せています。
Wikipediaより
完成したあいあいパークの建物はハリーポッターの伯父の家があるとされる、ロンドン近郊の美しい地方都市 サリーの17世紀頃の佇まいをイメージしていて、いかにもイギリスの旧家という感じでとてもおしゃれで素敵な雰囲気があります。
緑に囲まれた雰囲気の中グリーンショップ、見本庭園、ライブラリーカフェ、各種園芸教室、緑の相談、ガーデングッズや生活雑貨の販売などなど、盛りだくさんな施設になっていて、カフェでは英国風アフタヌーンティーセットも頂け、イートインのパン屋さんもありとても楽しめます。
あいあいパークの建物 英国式を採用したのは
英国式を採用したのは、日本の社会全体が洋風化してきていて、建築物や造園も同じように洋風化傾向にあって西洋の造園の考え方、技術を取り入れながらも今までの日本の伝統技術も大事にしながら新しい発想や技術を作り、活性化していくために、日本の伝統技術や考え方と共通項が多いことからだそうです。
そうですね。一般的な家の様式も洋風になっている中、庭も松や置き石や灯籠などが置かれている和式なものはあまり見られなくて、芝や洋風の木、草花など様式の庭が多く見られます。
人々の意識が変わる中、専門家も意識改革が必要なことは明らかですね。
又日本の建築とイギリスのそれでは全然異なるように見えますが、専門的に見ると共通点が多いんですね。
とても以外です。
又向かいには英国様式の公園、新池公園がありイギリスにいるような気分にさせてくれます。
冬になると多くの鴨が飛来して私たちを楽しませてくれます。
おわりに
中世のヨーロッパに来たような気分になる建築物と緑と可愛い花や雑貨に溢れるあいあいパークは宝塚市民の憩いの場所です。
ガーデニングの相談にものってくれますし、ただ可愛い花々を眺めるだけでもOK。
又草花にあう素敵な植木鉢や、小物を探すのも楽しいものです。
あいあいパークの2階でカルチャー教室に参加するのもよし、カフェでお喋りもよし。
イギリス風情一杯のあいあいパーク、宝塚の顔の一つです。
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